施食会(せじきえ)
施食会(せじきえ)・施餓鬼会(せがきえ)・おせがき
宗門では施食会(せじきえ)と名称が改められましたが、保安寺では従来通り「施餓鬼会(せがきえ)」または「おせがき」と呼んでいます。この法要は「餓鬼に施す」の字のとおり、地獄に堕ちた亡者たちにほどこしをするものです。
保安寺では毎年7月17日が施食会法要の日となっています。当日は本堂に特別の飾り付けをし、また近隣のお坊さん方に集まっていただき、大勢の檀信徒の皆様と共に法要をとり行います。

施餓鬼会の由来には諸説あり、ひとつは「盂蘭盆経(うらぼんきょう)」というお経によるもので、
<お釈迦さまの十大弟子で神通第一と称される目連尊者が、神通力により亡き母の行方を探すと、餓鬼道に落ち、肉は痩せ衰え骨ばかりで地獄のような苦しみを得ていた。目連は神通力で母を供養しようとしたが食べ物はおろか、水も燃えてしまい飲食できない。目連尊者はお釈迦さまに何とか母を救う手だてがないかたずねた。するとお釈迦さまは『お前の母の罪はとても重い。生前は人に施さず自分勝手だったので餓鬼道に落ちた』として、『多くの僧が九十日間の雨季の修行を終える七月十五日に、ご馳走を用意して経を読誦し、心から供養しなさい。』と言った。目連が早速その通りにすると、目連の母親は餓鬼の苦しみから救われた。>
これが盂蘭盆、いわゆるお盆の起源とされています。
また、「救抜焔口陀羅尼経(くばつえんくだらにきょう)」によれば、
<お釈迦さまの十大弟子で多聞第一と称される阿難尊者が、静かな場所で坐禅瞑想していると、焔口(えんく)という餓鬼が現れた。痩せ衰えて喉は細く口から火を吐き、髪は乱れ目は奥で光る醜い餓鬼であった。その餓鬼が阿難に向かって『お前は三日後に死んで、私のように醜い餓鬼に生まれ変わるだろう』と言った。驚いた阿難が、どうしたらその苦難を逃れられるかと餓鬼に問うた。餓鬼は『それにはわれら餓鬼道にいる苦の衆生、あらゆる困苦の衆生に対して飲食を施し、仏・法・僧の三宝を供養すれば、汝の寿命はのび、我も又苦難を脱することができ、お前の寿命も延びるだろう』と言った。しかしそのような金銭がない阿難は、お釈迦さまに助けを求めた。するとお釈迦さまは『観世音菩薩の秘呪がある。一器の食物を供え、この「加持飲食陀羅尼(かじおんじきだらに)」を唱えて加持すれば、その食べ物は無量の食物となり、一切の餓鬼は充分に空腹を満たされ、無量無数の苦難を救い、施主は寿命が延長し、その功徳により仏道を証得することができる』と言われた。阿難が早速その通りにすると、阿難の生命は延びて救われた。>
これが施餓鬼の起源とされています。
このふたつの話が混同され、現在では盂蘭盆の時期に施餓鬼会の法要を行うようになったと言われています。
施食会の法要は春・秋の彼岸の行事とは別に、檀家の皆様方と共に修行する年間唯一のもので、お檀家各家のご先祖さまや新亡精霊、平素とどこおりがちな有縁無縁の諸精霊のご供養をする総回向大法要です。各家皆様お揃いでご参詣くださいますようお願いいたします。
保安寺大施食法会
・毎年7月17日 正午よりお斎(お食事を用意いたします)
・午後1時より法話、午後2時より法要(法要は1時間程度です)
当日ご出席できない方も卒塔婆回向いたしますのでお申し込みください。
お問い合わせEメール:hoanji.tk@gmail.com

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